2015年10月3日土曜日

おとなになったら?

その日もいつもと変わりなく地味な作業をこつこつやって、
休憩しよーと思ってドアを開け外に出て階段を下りていたら、
可愛い女の子が泣いたんです。どうみても年長さんくらい。
もう涙をぽろぽろこぼして。
しゃがみこんで涙涙。。。




















思わず

どうしたの?お母さんは?

と声をかけて、でも頭の中では、知らない人に声をかけられても
話してはいけないと念を押されている時代だからなあ不審者に
思われちゃうかもなあと妄想も同時進行でしたが、
気がつけば私も隣にしゃがみこんでいました。

となりに同い年くらいの男の子も居たので、
この子とケンカしたのかなと最初は思って。その男の子は、
寄り添ってる感じはしなくて、なんとなくそばにいる感じに見えたので。
二人とも空手着を着てました。

どこかいたいの?と聞くと、
女の子は後頭部に手をやって、ここ。と。

そこからは男の子が状況を説明してくれて。



あたまうってん。

ここにすわっとった。

ゆらゆらしとった。

ひっくりかえって、ここにゴーンて。


なるほど。

どうも、仕切り?になっているチェーンに腰掛けて揺らしていたら
後ろにひっくり返って、段になっている路肩の部分に頭をぶつけたようでした。

そうなんやー。

と、関西弁の私。
(身についていない関西弁なので耳障りだと思うのですが、
こういうときは、同じ位置になろうと自動的にそうなるみたいです。私の場合)
 
ちょっとコミュニケーションが取れる雰囲気になったので、
打ったところを見てあげたら、ちょっとコブになっていました。

打ったときすぐに泣いたんよね?気を失ったりしなかった?

と聞くと

キヲウシナウってなんのこと?

と質問が返って来て。

寝ちゃってるみたいになった?

ううん、すぐないた。

じゃあ、だいじょうぶだと思うわー。
これからおうちに帰るん?

これから空手いくとこ。

そしたら、空手の先生にこのこと言わなイカンよ。
おかあさんにも。これからここに座ってゆらゆらしたらアカンねんよ。
人間は頭が重いから、グラッってひっくりかえちゃうねん。

と、ここまで話し込んだら、女の子も落ち着いたようで立ち上がってくれたので
ほっとしました。

女の子と男の子が歩き出したので、私も一緒にそこまで一緒に歩いていた時、
女の子が小さい声で、

いくつになったら、おとなになったら、こういうばかみたいなことしなくなる?

と可愛い質問が。

おとなになってもけっこうやるんだよねー、そういうこと。

と、思わず声を出して笑ってしまった私。(なぜか標準語に戻ってた)

こどもの感受性って面白いですね。

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