2022年1月26日水曜日

会議室に有線LANを設置しました(部材・工具編)


会議室に有線LANを設置するためのおおまかな方針が決まったので、必要になる部材や工具を選定します

LANケーブル

LANケーブルの選定にあたっては、ケーブルの種類(カテゴリ、単線/より線、STP/UTP)やコネクタの有無を決める必要があります。

LANケーブルは、カテゴリによって通信速度の理論的な上限が決まります。

現状のネットワーク機器や上位回線の速度から判断するとCAT6でも十分でしたが、将来的なことを考えてCAT6Aにします。

CAT6Aのケーブル内には8本の芯線が通っています。この芯線は単線のものと、より線のものがあります。より線は単線にくらべると曲げやすく取り回しはいいのですが、ケーブルが長くなるとノイズが乗りやすく通信速度も落ちやすいので、単線にします。

LANケーブルにはSTP(シールド処理されたもの)とUTP(シールド処理されていない)ものがありますが、多くのネットワーク機器が設置されていてノイズなどが問題になる場合を除いては、UTPで問題なさそうです。

天井などにLANケーブルを通す場合、通常はコネクタがついていないケーブルを通して、後からコネクタをつけるのですが、コネクタなしのケーブルは一番短いものでも100mからの販売になります。CAT6Aのケーブルは、現時点ではまだまだ高価ですし、自分でコネクタをつけるには専用の工具も必要になるので、今回はコネクタつきのケーブルを用意することにしました。

ということで、単線UTPでコネクタつきCAT6Aケーブルとして、以下を購入しました。

被覆剥き工具

上記のLANケーブルの片側は、コネクタ(プラグ)を切断してジャックに付け替えます。ジャックをつけるには、LANケーブルの被覆を芯線を傷つけないように剥く必要がります。カッターなどでも剥けるのですが、力加減が割と微妙なので、専用の工具を使うことにします。

ジャック

ジャックは、CAT6A対応で、壁コンセントに接続可能なものを探しました。いくつかのメーカーで取り扱いがありましたが、今回はPanduitのJISプレート用ジャックキットを選びました。このジャックにケーブルを接続する時に使う専用工具も合わせて購入しました。

コンセントプレート

上記のジャックキットを固定するコンセント取付枠と、そのプレートです。手持ちのものを使ったので、プレートの色味や形状が露出ボックス(後述)とは少しずれています。

露出ボックス

露出配線なので、コンセント取付枠を固定するための露出ボックスを用意します。天井から露出ボックスまでのケーブルを覆うためのモールやカバーも選びます。今回はマサル工業のニュー・エフモールシリーズにしました。

  • 露出ボックス SFBF12
    • ケーブルの収まりを考慮して深型(46mm) に
  • ニュー・エフモール SFM12
  • マルチコーナー NMC12
  • ジョイントカバー SFMJC12
  • ブッシング SFMB12

ビス・ボードアンカー

露出ボックスなどを固定するためにM4のビスを使います。石膏ボードは直接ビスが効かないのでボードアンカーも必要です。

  • M4皿タッピングビス 40mm
  • フィッシャー SX 5x25


これで、やっと必要な部材や工具が揃ったので、工事にとりかかります。

つづく

2022年1月25日火曜日

会議室に有線LANを設置しました(背景・方針編)


ニルキューブでのインターネット通信には、基本的に無線LANをご利用いただいています。会議室でも無線LANは使用できますが、ルータ設置場所との間に壁やパーティションがあるので、ワークスペースと比べて通信がやや不安定になることがありました。

会議室で有線LANを利用したいというご要望があったときは、ルータから長いLANケーブルを這わせ、会議室のドア下から入れて使っていただいたこともありましたが、オンライン会議なども増えているので、会議室で有線LANを簡単にご利用いただけるよう、有線LANのジャック(差込口)を設置することにしました。

会議室に有線LANのジャックをつけるには、ルーターから会議室までLANケーブルを敷設する必要があります。ルータから会議室までの配線は、天井裏を通すことにします。この間は、天井裏の見通しもよく、特に問題なさそうです。



会議室の天井から有線LANジャックまでの配線は壁内にしたかったのですが、造作壁(石膏ボード)と構造壁(コンクリート)の隙間がせまく見通しもよくない上に、間には断熱材も入っています。配線用のCD管なども通っていなかったので、壁内配線は諦めて、露出配線にすることにしました。

おおまかな方針が決まったので、必要になる部材や工具を揃えます。

つづく

2021年12月2日木曜日

年末年始のお休みのお知らせ

年末年始は下記の期間をお休みさせていただきます。


2021/12/29(水)〜  新年 2022/1/3(月)


新年は1/4(火)から営業になります。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。



2021年8月27日金曜日

臨時休業のお知らせ

誠に勝手ながら、都合により9/4(土)は臨時休業とさせていただきます。

たいへんご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。




2021年8月26日木曜日

洗面所に照明を追加しました(設置編)

前回の続きです。

必要な部材が届いたら、いよいよ設置にとりかかります。(なお、配線や、コンセント設置、ダウンライト交換など、壁内の電気工事を行うには、電気工事士の資格が必要です。)

まずは、ダウンライトからの送り線を、テープライトのACアダプタに繋げるための、壁コンセントを設置します。

専用のカッターで、壁に四角い穴をあけます。この穴からダウンライトまでケーブルを通す必要があるのですが、壁内の構造が把握できず、どう通したらいいのかがわかりません、、、、

壁の隅にある天井の石膏ボードを外すためにネジを外してみましたが、ボードが落ちてこず、指を入れる隙間もないので、外せません。しばらく理由がわからなかったのですが、もう一つ手前の石膏ボードを先に外したら、隅のボードも外すことができました。


壁内の構造も確認でき、やっとコンセント穴からダウンライトまでのケーブルが配線できました。


配線ができたので、片側にコンセントをとりつけます。ダウンライトも新しいものに交換して、人感センサーの設定を調整してから、送り線に先ほどのコンセントからのケーブルを繋げます。

コンセントにテープライトを繋いで、ダウンライトのオン・オフと連動するか確認します。ダウンライトが点灯して、ひと呼吸置いてからテープライトが点灯しました!


ダウンライトとの連動が確認できたので、テープライトを設置します。

まずは、テープライトを防水ケースに付属のアルミ板に貼り付ける(テープライトの裏面は両面テープになっています)のですが、ケースの両側にキャップをつけるには、アルミ板を5mmカットする必要がありました。切断する箇所の表裏にカッターで何度も切れ目を入れ、ある程度切れ目がついたところでペンチなど挟み、パキッと折るように切ります。

テープライトを貼り付けたアルミ板をケースに納めて、両側にキャップをつけます。片側のキャップには穴があり、そこからテープライトの電源入力ケーブルを出します。

次に、このケースを固定するためのクリップを鏡の両側にとりつけます。壁が石膏で直接ビスが打てない(打ってもビスが効かない)のでドリルで穴をあけて、石膏ボードに対応したプラグを穴に打ち込んでからクリップをビス留めします。

このクリップにケースをはめ込んだら、テープライトの配線をします。線出しのケーブルは被覆を剥いで、手持ちのWAGOで接続しました。その他の部分はDCプラグとDCジャックを順番につなぐだけです。

ケーブルを接続できたら、設置したコンセントにACアダプタを差し込み、点灯を確認します。

   (こちらは、設置前)


(こちらが、設置後)


無事、点灯しました。全体的に明るくなり、雰囲気も少し今っぽくなったでしょうか。

新型コロナウイルスの感染拡大が続いていて、積極的にご来店をお勧めしづらい状況ですが、機会がありましたら、現物をご覧いただければと思います。
(おわり)

2021年8月25日水曜日

洗面所に照明を追加しました(ライト編)

前回の続きです。

増設するライトについては、以前から検討していたのですが、既製品だと設置の向きに制限があったり、ちょうどいいサイズのものを探すのが難しい、といった問題があり、そのあたりの融通が効きそうなLEDテープライト(以下、テープライト)を探すことにしました。

テープライトは、テープ状になっている回路の上に一定の間隔でLEDが並んでいます。LEDが発光するとライトの粒々が目立つものも多いですが、最近はラインテープという、粒が小さくほぼ線状に光るものもでてきています。今回は、以下のラインテープを使うことにしました。

   (購入したラインテープ)

価格は高めですが、2.5cm単位で長さを指定できる(最大5m)ので無駄がなく、照らされたモノの見え方もよさそう(演色値Ra90)です。

このテープライトの電源には直流12Vが必要なので、ダウンライトの送り線からとった電源をACアダプタでDCに変換します。ACアダプタの出力電流は、使用するテープライトの長さから計算します。今回は洗面所の鏡の左右に、1m弱のテープライトを2本使用します。テープライトの定格電流 (0.83A/m) から計算すると、2mを使っても必要な電流は2A以下なので、最大出力5AのACアダプタなら十分余裕がありそうです。

その他には、ACアダプタの分岐ケーブルなど、ACアダプタからテープライトまで配線するためのケーブル類も必要になります。基本的にDCプラグとDCジャックをつないで配線できるようケーブルを選びましたが、配線の都合、テープライトの入力線と、そこに繋がるケーブルの末端は線出し(ケーブル加工なし)にします。

また、今回は洗面所の水がかかる可能性がある場所に設置するので、防水についても考慮する必要があります。テープライト自体が防水仕様のものもありますが、今回は意匠的なことも考え、以下の防水ケースに入れることにしました(テープライト自体は非防水のものを使用)。

ケースに入れることで、眩しさを和らげることも期待できます。このケースの長さも1cm単位でオーダーできます。

使用するライトの目処もついたので、必要な部材を注文して、到着するのを待ちます。

つづく

2021年8月24日火曜日

洗面所に照明を追加しました(背景・電源編)

ニルキューブの洗面所の照明は天井のダウンライト1つなのですが、鏡の真上に棚があり、影になることもあって、少し薄暗い感じがします。

数年前からもう少し明るくしたいという話は出ていたのですが、洗面所にはコンセントがなく、後付けでライトを追加するにしてもコンセントが新たに必要になります。また、オン・オフの方法も考えなければなりません。これがきっかけのひとつとなって、2年前に第2種電気工事士の資格もとりましたが、具体的な器具選定や配線までは詰めきれないままになっていました。

そうこうするうちに、昨年、withコロナ対応として洗面所のダウンライトを人感センサーつきのものに変更したのですが、最近になって、「ダウンライトから電源をとればよいのでは?」ということに、ふと気づきました。

このダウンライトの仕様を調べてみると、

  •   ダウンライトの送り線から電源をとってライトを増設できる
  •   増設したライトは、ダウンライトの人感センサーと連動してオン・オフされる

ことはわかったのですが、メーカーの指定機種以外のライトを増設した場合は保証対象外な上、送り総容量(増設できる照明器具の最大アンペア数など)も明記されていませんでした。保証については諦めたとしても、送り総容量がわからなければ、安全にライトを増設できるかの判断もつきません。

しかたがないので、そのあたりの仕様が公開されているダウンライトを探し直したところ、大光電機(知らなかったのですが、照明器具では有名なメーカーのようです)に、ちょうどよさそうな機種があるのが見つかりました。

 増設するライトの電源とオン・オフの問題が解決できそうな目処がついたので、次は増設するライトを選びます。

つづく