会議室の壁周りに置いていた椅子(10数脚)を撤去したら、室内の音がかなり響くようになってしまったため、壁にファブリックパネル風の吸音材をDIYで設置しました。下の画像は完成形です。やったー!よかった。
ちなみに、設置前はこうでした↓。
がらーん。笑。
(吸音材を設置する壁にバミリの線を引いた時に撮影したものです)
この状態だと、引っ越し前の家具を置いていない部屋のように音がかなり響いてしまうので、壁に吸音材をならべて響きを抑えよう、というわけです。
※ここから先の吸音材についての具体的な話は、相方が書いています
吸音材として真っ先に思いつくのは、音楽スタジオやオフィスの会議室などでよく見かける吸音ボードです。吸音ボードには既製品が色々とありますが、調べてみると、なかなかいいお値段だったり、見た目がいかにもだったりします。また、客観的・定量的な吸音性能や、音の響きを抑えるのに、どのぐらいの吸音ボードをどのように設置したらよいのかといった情報もあまり見当たりません。
日常的にこれらの素材を使っている業者であれば、そのようなことは経験や感覚でわかるのでしょうが、素人にはそのあたりの感覚をつかむのは難しそうです。分からないなら、試してみるしかなく、またまたDIYでやってみよう、ということになりました。(まゆ山:実は相方は、素人ですが音楽や音への感性がほんのりするどい人なので、こういうことになったと言ってもいいと思います(笑)。)
とはいえ、材料として、なんらかの吸音材は必要になります。最初に見つかったのが、建築用の断熱材・吸音材としてよく使用されるグラスウールやロックウールです。なお、グラスウールとロックウールの違いについては、以下のサイトが詳しいです。
吸音性能についても、JIS A 6301にもとづき、多くのメーカーが試験結果を公開しているので、ある程度、客観的・定量的に判断できます。
ただ、グラスウールやロックウールは、アスベストのような発ガン性はありませんが、肌にあたると手がチクチクしたり、カットした時の粉塵を吸い込むと喉がイガイガするなど、施工時の取り扱いには注意が必要です。
もう少し取り扱いが楽な吸音材がないか探してみたところ、吸音ウールと呼ばれる素材がみつかりました。吸音ウールは、ペットボトルから再生したポリエステル繊維で作られていて、化粧用コットンを分厚くしたような質感です。ポリエステルは衣類もよくつかわれているように、触った時にチクチクするようなことはなく、カットした時に粉塵もでないので、取り扱いも楽です。(ただし、スポンジなどより繊維が硬いので、普通のカッターでカットするのは困難です。)
吸音性能についても、グラスウールと同様な性能試験では、グラスウールより吸音性能が高いとされていて、防音工事業者もよくつかってるようです。(ただし遮音の効果はあまりないので、しっかりと防音する場合は、遮音シートなどを併用する必要があります。)
ということで、グラスウールよりはやや値が張りますが、吸音材には吸音ウールを使うことにしました。
吸音ウールですが実際の製品としては、例えば以下のようなものがあります。
他にも製品はありますが、COVID-19の影響か、売り切れていたり、納期未定のものが多かったです。今回は、納期とコスパを考えて、ライズ吸音ウールを使うことにしました。(ホワイトキューオンは、プロトタイプ作成時に使用しました。)
やっと吸音材が決まりましたが、これをむき出しで設置しても味気ないですし、汚れなども気になるので、クロス巻き(吸音材を布でくるむこと)をしようということになりました。
(つづく)
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